豊台区は北京市の中心部に位置し、8つの区に隣接している。東は朝陽区、北は東城区、西城区、海淀区、石景山区、北西は門頭溝区、西南は房山区、南東は大興区と接している。また、北京・天津、北京・保定という北京・天津・河北の連携発展を支える2つの軸にも隣接しており、交通の利便性や産業の共同発展という利点を持っている。北京市都市マスタープランにおいて、豊台区の役割は「首都の良質な生活サービスを提供する重要な保障エリア、首都の新たなビジネスエリア、科学技術のイノベーションと金融サービスの総合開発エリア、高水準の対外総合交通結節点、歴史・文化・グリーンエコロジーが先導する新しい都市化開発エリア」として位置付けられている。豊台区は、南中軸地区、麗澤金融ビジネス区、中関村豊台園区、河西区の4つの重点地区を中心に開発される。

区の面積は305.5平方キロメートルで、西高東低の地形をしている。南北に流れる永定河は長さが約14.3キロメートルで、豊台区を東西に分けており、河の東側の面積は179.4平方キロメートル、西側の面積は126.1平方キロメートルとなっている。

2024年、地域総生産（GDP）は2493.9億元に達し、区レベルの一般公共予算収入は163.5億元を超え、固定資産投資および建設投資の成長率は市内で最も高かった。経済発展の質と効率は引き続き向上している。