作業員が解体作業を行っている。撮影者:趙智和
チームの革新なのは、「山猫」ミニブルドーザと人員の協力作業を導入することである。撮影者:趙智和
「トツトツトツ...」機械の轟音に伴って、作業員達が油圧ブレーカーで建物の壁を解体し、壁が一つ一つ剥がれ落ちた。かつては服装貿易の中心地であった福海国際ビルは、大紅門デジタル・スマート産業ビルへと変貌を遂げつつある。最近、工事の重点は階段室の改修と解体へと移っている。ビルの全面的改築は3月中旬に開始予定で、2026年第1四半期に完了する見込みである。これは、南中軸エリアにおける都市再生及び産業アップグレードの重要プロジェクトになる予定である。
記者は、大紅門デジタル・スマート産業ビルが、南中軸線と南三環区域の交差点で、木樨園橋の南西コーナーに位置づけ、天安門広場からわずか6キロであることが分かった。ビルの地理的位置は独特であり、地域的優位性も明らかである。総建築面積は約97000平方メートルで、このプロジェクトは将来共通人工知能産業の開発に重点を置いており、科学技術サービスと経験経済の発展によって補完され、「1+2」の産業システムを整備し、「高品質オフィス+活力的な商業」の複合施設を構築する。
「プロジェクト起動以来、工事チームは内部改装を効率的に進めてきた。これまで、9万平方メートルの内装解体が完了されし、1000トン以上の建設廃棄物が撤去された。」と運営を担当する北京市大紅門デジタル・スマート未来商業管理株式会社の担当者は語った。工事のピーク時期には、40台以上の小・大型機械と20台の運搬車両が投入され、1日に平均150人の作業員が従事した。建物内のスペースが狭い、粉塵のコントロールが難しいなどの問題に対処するため、チームは「山猫」ミニブルドーザを革新的に導入し、人員と協力作業をした。また、霧状消煙弾や散水による粉塵低減などの対策を講じ、安全で環境に優しいプロジェクトを実現した。
このプロジェクトは「改築と投資促進の同期展開」という戦略に基づき、およそ33社もの優良企業(うち4社はハイテク企業)を誘致した。現在も多くの企業と交渉している。北京市中微時代デジタル・スマート科学技術株式会社の総経理である孫強氏は、「大紅門デジタル・スマート産業ビルを選んだ主な理由は、共通人工知能分野における将来的な産業クラスター効果に注目しているためである。これにより、当社のブランド価値を高め、今後の産業チェーンのドッキングに強力なサポートを提供できると思う」と語った。そして、中稷智遠(北京)科学技術株式会社の張恩澍氏は、「このビルの産業上位置づけは、当社のデジタル・スマートという主要事業と非常に一致しており、中稷智遠(北京)科学技術株式会社の発展に良好な産業生態環境を提供している」と述べた。
大紅門デジタル・スマート産業ビルは、「高品質なオフィス+活力的な商業」を融合させ、人工知能などのハイエンド産業を支援するだけでなく、市民が共有できる多様な空間も構築する。ハイエンド産業と都市活力の共生モデルとなることが期待されている。このプロジェクトは、2025年「三つの100」構想に向けた北京市の重点プロジェクトの1つとなって、1月にリストアップされた。現在、ハイレベルの建設が進められており、2026年初に全面的に公開される予定である。これにより、首都の南中軸線に革新的な原動力がもたらされ、首都が質の高い発展を実現することに貢献する。
「南中軸都市再生の重要な一環として、大紅門デジタル・スマート産業ビルの変貌は、古い建物のデジタル化再生を意味にするだけでなく、地域経済のアップグレードと科学技術革新を駆動型重要な原動力にもなる」と、北京南中軸建設発展集団株式会社の担当者は記者に話した。(記者:趙智和)