豊台区が行政区画として成立したのは民国時代にさかのぼる。当時、豊台は宛平県の特区として設置され、豊台鎮、看丹郷、永和荘郷、小屯郷を管轄していた。1949年初頭、北平市(現・北京市)が平和解放されると、豊台・長辛店・南苑の三つの鎮にそれぞれ区人民政府が設立された。同年4月、北平市は行政区を統一的に再編し、全市を32区に分けた。南苑は第23区、豊台は第25区、長辛店は第26区に指定された。同年6月に、北平市が行政区画を再調整し、32区を26区に再編した。現在の豊台区では当時点で、第14区(南苑を拠点)、第15区(豊台を拠点)、第18区(長辛店を拠点)の一部が含まれているが、南西部の一部が河北省良郷や房山県に属していた。1952年に「豊台区」と正式に命名され、その後も幾度か区画調整が行われたが、この名称がそのまま使われてきている。